アデノウィルス 感染 症状 [医学]
今年の夏場に流行した咽頭結膜熱が再流行の兆しを見せる。
咽頭結膜熱は、発熱、咽頭炎、眼症状を主とする小児の急性ウィルス性感染症
であり、数種の血清型のアデノウィルス。季節的に地域で流行することもあり
またたまに季節を無視して発生する病気である。
プールでの感染も多くみられることから本邦では、「プール熱」とも呼ばれる。
感染経路:プールを介した場合は、汚染した水から結膜への直接侵入と考えられる。
この咽頭結膜熱はDNAウィルスであり、エンベロープを持たない。
51種類の血清型が知られており、咽頭炎、扁桃炎、肺炎なの呼吸器疾患、
咽頭結膜熱、流行性角桔膜炎などの眼疾患、胃腸炎などの消化器疾患、出血性膀胱炎
などの尿器疾患、から肝炎などにいたるまでいろんな症状を起こす。
国立感染症研究所感染症疫学センターによると、
11月18、24日の週の患者報告数は、定点医療機関当たり0.46人。
前週に比べて約10%増加した。
都道府県別では、宮崎の1.69人が最も多く、
以下は鹿児島(1.33人)、山形(1.07人、)広島(1.03人)、熊本(0.9人)、佐賀(0.87人)、石川(0.86人)、大分と島根(0.83人)などの順。
流行が続く鹿児島県内では、指宿保健所管内で4.0人、
出水保健所管内で3.67人となり、警報基準値(3.0人)を超過。
宮崎県の日南保健所管内でも4.67人を記録し、基準値を超えた。
国立感染症研究所は、「過去は夏期に流行の山がみられ、
数年おきに流行規模が大小していたが、1999 年より秋と春にも
小さな山がみられるようになっている」と指摘。
感染予防の方法として、
▽感染者との密接な接触を避ける
▽うがいや手指の消毒をする―などを挙げている。
まだ治療法はしっかりとしたものはないが
疾患のある部分の治療をする。
なかなかに厄介な病気だ。
気をつけたい。
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